『仕事が速い人は、「これ」しかやらない ラクして速く成果を出す「7つの原則」』

キャリア・スキル

ビジネスの世界では、「時間をかければいい仕事ができる」と思い込んでいる方が多いのではないでしょうか?私も以前はそう信じていました。でもこの本を読んでから、その考え方がガラリと変わりました。実際には時間をかければいい仕事ができるわけではなく、いかに「効率よく仕事を進めるか」が成功へのカギになることが分かりました。

この記事では、『仕事が速い人は、「これ」しかやらない』の書評として、私が特に気になった重要なポイントを紹介します。実際に読んでみて感じた「仕事を速く進めるコツ」を共有していきます。これを読んでいただければ、あなたもすぐに実践できるヒントが見つかるはずです。

書 名:仕事が速い人は、「これ」しかやらない
    ラクして速く成果を出す「7つの原則」
著者名:石川 和男
出版社:PHP研究所

書籍の概要

著者の石川和男さんは、建設会社役員、税理士、大学講師、時間管理コンサルタント、セミナー講師と5つの肩書きを持つ、まさに「スーパーサラリーマン」。しかも、それらの多忙な業務をこなしつつ、毎日定時退社を実現しているというから驚きです。かつては深夜残業が当たり前だった著者が、どのようにして「仕事が速い人」に変わったのか。その秘密がこの本には詰まっています。

本書では、効率よく成果を出すための「7つの原則」が紹介されています。これらの原則を学ぶことで、あなたも仕事の質を落とさず、スピードアップできるようになるでしょう。

私が気になった重要ポイント

「時間をかければ質が上がる」という思い込みを捨てる

私自身も「時間をかければ質の高い仕事ができる」と思っていた一人です。でも、この本を読んでその考えは完全に変わりました。石川さんは「仕事は速さと質を両立させることができる」と繰り返し述べています。時間をかけても、必ずしも成果が向上するわけではないのです。

特に気になったのは、私もついやってしまいがちな「後回しにしてしまうこと」。難しい仕事ややりたくないタスクほど、時間をかけてしまう。けれど、本書では「すぐ取り掛かることの大切さ」が強調されています。これは非常に納得できました。時間があると、なんとなくやる気が出ないまま過ごしてしまい、結果的にクオリティも上がらない。だからこそ、まずはすぐに手をつけることが大事だと感じました。

「5秒ルール」で素早く行動に移す

仕事を始めるとき、5秒のうちに行動を起こすことが大事だと著者は言います。これが「5秒ルール」。人は6秒以上考えてしまうと、やらない理由を探し始めるそうです。つまり、脳はやらない方が楽だと感じ、言い訳を探し出すのです。

この「5秒ルール」を知ってから、私も「とにかく行動する」ことを心がけています。例えば、面倒だと思うタスクでも、「3、2、1、スタート!」と心の中でカウントダウンし、すぐに取り掛かる。すると、「あ、これくらいならできるな」と感じて、思った以上にすんなり進むことが多いんです。何事も始めてしまえば案外大したことないんですよね。これは本当に効果的なテクニックです。

アイスピック仕事術

「アイスピック仕事術」というユニークな名前も印象的でした。これは、難易度の高い大きな仕事を「細分化」して進めるというテクニックです。例えば、何か大きなプロジェクトを進める際、すべてを一度にこなすのではなく、小さな作業に分けて一つずつ取り組む方法です。

私も、大きな仕事を前にすると「どこから手をつければいいんだろう?」と迷ってしまうことがよくあります。でも、こうやって細かく分けて進めていくと、次第に全体像が見えてきて、やる気が湧いてくるんです。そして、それぞれのタスクごとに優先順位をつけていく。これを意識してから、仕事がグッと進むようになりました。

探し物をしないようチームで整理整頓しよう

人は探し物を1年に150時間もしているそうです。1日8時間労働であれば、約19日間に相当します。ちなみに日商簿記検定3級合格までに必要な勉強時間は約50時間、2級合格まではさらに約100時間が必要だといわれているそうです。探しものに時間を充てるということはそういうことなんですね。

チームで整理整頓を一気にすることで、士気が上がり収納場所の情報共有もでき一石二鳥です。目当て物もがどこにあるか一目でわかるようにテプラを貼るなどの工夫することでその状態を長期間キープできるようになるんですね。

実践してみた効果

これらのテクニックを取り入れてから、私の仕事の進め方は大きく変わりました。まず「5秒ルール」を使うことで、タスクに取りかかるスピードが格段に速くなり、気が付けば仕事がどんどん進んでいる感覚です。またアイスピック仕事術を実践することで、大きなプロジェクトでも焦らずに取り組めるようになりました。

もう一つ効果的だったのは「1日のやることを1冊のノートにまとめる」という方法です。仕事が終わると、その日のタスクを全てノートに書き出し、できなかったことは翌日のページに書き写します。これが思いのほか効果的で、毎日書き写すことで「早くこのタスクを片付けたい!」という気持ちにさせてくれるんです。

読者レビューからのインスピレーション

本書を読んだ他の読者のレビューも非常に興味深いものでした。例えば、ある読者は「保育園のお迎えがあるから、必ず仕事を早く終わらせる」といった状況に共感したと書かれていました。私自身も、締め切りや予定があるときの方が集中して仕事が進むという経験があります。制限時間を設けることで、より効率的に仕事ができるんですよね。

また、別の読者は「好楽円な仕事」について触れていました。これは、誰もがやりたがる「簡単な仕事」「楽な仕事」「円滑に進む仕事」のことです。でも、それにばかり時間を使っていると、結局重要な仕事が後回しになり、集中力が切れたときにやる羽目になる。そうならないためにも、まず難しい仕事から片付けることが大切だと感じました。

まとめ

『仕事が速い人は、「これ」しかやらない』を読んで、私の仕事に対する考え方は大きく変わりました。特に「時間をかければ質が上がる」という思い込みが間違いだと気付いたことは大きな収穫です。効率よく、しかも質を落とさずに仕事を進めるためには、「5秒ルール」や「アイスピック仕事術」など、すぐに実践できるテクニックを取り入れることがポイントです。

この本は、仕事のスピードアップを目指すすべてのビジネスパーソンにおすすめです。忙しい毎日でも、ちょっとした工夫で驚くほど効率が上がることを実感できるはずです。あなたもぜひ、これらのテクニックを取り入れて、仕事の質とスピードを両立させてみてください。

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